先日、身内の腰巾着的な感じで、韓国のソウルに行ってきました。
縁あって、ソウル大学のゲストハウスに宿泊させて頂いたのですが、
大学の敷地の、広いこと広いこと!
なんでも、ソウル大学は学部制ではなく、
各専門学校の集まりみたいなものらしいです。
そのため、ひとつの専門分野だけで、
日本の一般的な大学くらいの広さがありました。
(実際、例えば工学部ではなく、ソウル大学校工科大学らしい)
広さだけでなく、施設等も充実しており、学生にとっては
すごく良い環境のように思えました。苦労して入学するだけの
価値はあるってことですかね。
さて、朝鮮王朝の宮殿や、美味しい食べ物の話をしても
しょうもないので、少しアートっぽい話でも。
滞在期間中、一人でぶらぶらする機会があったので、
美術学校で有名な「弘益(ホンイック)大学」周辺へ行きました。
観光地らしい観光地ではないですが、小洒落た店が並んだり、
個性的な人々が歩いてたり、面白いところでした。
ある小さな書店に入ると、お店の壁一面に日本の書籍がありました。
「人体の描き方」、「風景の描き方」など専門書っぽいのもあれば、
エヴァンゲリオンやガンダム、ファイナルファンタジー等々、
アニメ、マンガ系統の画集などもたくさん置いてありました。
さすが、美術系大学の近く。ニーズがあるのでしょう。
ある通りでは、「ストリート・アート・エキシビジョン」なる展示が
偶然行われていました。おそらく学生の手によるものでしょう。
写真はコチラ(載せていいのかな・・・?ドキドキ)
また、大学周辺を歩いていると、たくさんの壁画を見かけます。
普通の民家っぽい家の壁にも描かれています。
作業中の学生も見かけました。
足が痛くなるほど歩き回ってしまったのですが、
このまち全体として、アート系への理解が高いのかなと思いました。
通りで展示を行うには、いろいろ許可も必要でしょうし。
壁画にいたっては、描く方、描かれる方、どっちが依頼する側かは
わかりませんが、家の壁に描かせてくれるなんてよっぽどです。
「まち」だけでなく、「まちの人」も高い理解を
示してくれているのではないかと思います。
まあ、それを見た人々が、どういう風に受け止めるかというのは
また先の話ですが。
当たり前のような話ですが、アート系の活動をするにおいて、
理解してくれる存在、認めてくれる存在というのはすごく大事だと
思いますし、ここ最近も感じました。
そういった意味で、今回行ったホンイック大学の周辺は、
クリエイターの卵達には、恵まれた環境ではないでしょうか。
自分の作品を理解してくれる存在。
もしそれが友人なら、見て褒めてくれるかもしれない。
あるいは駄目なところを指摘してくれるかもしれない。
それが更なる創作へのモチベーションになるかもしれない。
それがギャラリーのオーナーなら、展示させてくれるかもしれない。
好評なら、自分の企画展を開いてくれるかもしれない。
それがコンペの審査員なら、いい賞がもらえるかもしれない。
それをキッカケに世間に自分の作品を知ってもらえるかもしれない。
そしてそんな理解者が、どんどん増えて、たくさんの人になれば、
一人前のクリエイターと呼べるのかもしれない。
当たり前すぎるけど、大事な話。
大きさや人数は関係なく、
ただ理解してくれる人がいるというだけで、支えになりますね。
夏休みがもうすぐ終わるので、おセンチになってるのかも。
語彙力がなく、お恥ずかしい。