掃除していたら魔法陣グルグルの10巻が出たので読んでみた。
相変わらずいい。というわけでザクザクとククリを描いてみた。
そういえば、10巻は持っていたほうがいいと思って10巻は買ったのだった(こういう買い方をよくする。寄生獣は8巻を買ってください。ぼのぼのは13巻がたしかよかった)。
魔法陣グルグルは小学生の時に連載されていただろうか。アニメにもなっていた。少年に「恥ずかしがらなくてもいいんだよ」ということを教えてくれる漫画だったと思う。
10巻ではヒロインであるククリが悪魔になってしまう。ククリは同じく旅に出た主人公のニケに反抗し、凶暴になり、理不尽に暴れる。
でもそれは特別な呪いの状態ではなく、女の子の誰もが持っている一面なんだよ、と作中では語られている(気持ちの悪いおっさんによって)。女の子には優しくしなきゃ、と彼(おっさん)はいうのだ。この作品はそういうことを何でもおっさんにこそ語らせる。理由は後述。
ククリがまた絶妙なキャラクターに描かれている。キレイすぎず(キレイだと少年は萎縮してしまうから)、でもかわいく。感情表現が上手すぎず(上手すぎると女の子がリードしてしまうから)、かつ主人公のことが好きだとハッキリ分かる(ハッキリ分からないと少年は一歩を踏み出しかねてしまうから)。
今読むとはっきりと分かるのだが、そういうテーマで描かれていたんですあれは。
グルグルを知らない人、付いてきてますか? ちょっと僕は今キツイ人か?
はいまだあと半分ありまーす。
ギャグのほうもピカ一だった。今読んでも間違いなく面白い。
何が恥ずかしがらなくてもいいのか。恥ずかしいことを言う事を恥ずかしがらなくてもいいのだ。
衛藤ヒロユキ先生がギャグの衣に包んで少しも押し付けがましいこともなく、はにかむ少年の背を押している。そんな漫画だ。例えば余りにも恥ずかしい場面になると、ギップルというキャラクターが現れてクサいクサいと叫ぶのだ。そしてまるで安全弁のようにそういう空気を解消して去ってゆく。ギャグを照れ隠しに使ってしまう。ギャグなんだから、面白いんだから、恥ずかしくない。
先ほども触れたことだが、作品の中で恥ずかしい「まとめ」にあたるセリフは大抵気持ちの悪いおっさんに語らせている。こんな奇怪なおっさんがこんなに恥ずかしいことを言うなんて。恥ずかしいから、面白い。
グルグルとは恥ずかしがり屋の少年、例えば好きな子をつい苛めてしまうような不器用な子供のための、やさしい漫画だった。昔は純粋に楽しいと思って読んでいたが、それでも10巻を覚えていたあたり昔の自分も何かを感じ取っていたのか。
そんな漫画を読んでも結局僕の恥ずかしがる癖は治らなかったが、それとは関係なしに面の皮は厚くなった(ふたつは似ているようで大きく異なる)。
ククリ、いい子だったな。善良という意味ではなく。
そして女の子とは大抵がそういういい子なんだと思う。
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